ふたごこぼれ話

オオカミの気持ち

帝王切開での出産は、処置までに意識はある。

恥ずかしい話、全裸で手術台に横たわり顔から下にシートをかけてあるので術は見えないがドキドキはしている。

36週を過ぎ大きくなったお腹。

赤ちゃん達の場所でお腹が苦しかった。

横になって手術を受けている姿は「おおかみと七ひきの子ヤギ」のオオカミのようである。

オオカミは寝ている間に石を入れられお腹が重くなるのだが、これは逆。

最初の赤ちゃんが取り出されたときお腹が一気に軽くなった。

「これでなんでも食べられる!!」
オオカミは石を入れられさぞ重かっただろうと急に同情がうまれた ・・・。
私がオオカミなら主治医は母ヤギか?
よくわからない思考が廻った手術だったが、ふたご無事に取り出されたら安心と麻酔の効果で深い深い眠りに。目覚めたオオカミは身軽に動くことが可能か・・・。
残念、全身緊張からからの筋肉痛と子宮の収縮、激しい喉の渇き、尿管の違和感等々動くことはままならないのである。

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